常に問われ続けるスマホ世代の子どもたち
友人が書いた舞台脚本「10年後の真理恵」
この舞台を見た子どもたちの感想などなど。
凡そのストーリーと私の感想はこちら。
娘は演劇部に所属していて演技と照明を担当し、大会ではプロの照明担当の方に的確な指示を出し動いて頂くという経験をしています。(高校生扱いせずにめっちゃ細かく詰められるのでとても緊張するそうです。)
なので「リーディング劇見にいく?」と聞いたら二つ返事で返ってきました。
長男は以前友人えるざ桃子が書いた小説の感想を書いたことがあり、その時はどんな経緯でそうなったか忘れましたがその経験から彼女の舞台を観てみたいと思ったようです。
そしてもちろんユニバにいきたいという下心も全開でした。😆
娘の感想は演出に関するものが幾つか、そして脚本としては「面白かったし、普通に良かった。」とのこと、詳しいことは時が経って忘れたそうです。
長男の言葉は語彙が難しく私の言葉では表現しきれません💦
なるべく正確に書くと
時代が衰退するのと真逆に真理恵の人生が輝いていき、その対比がとても美しく素晴らしかった。
真理恵の人生の振り返りと同時に社会的出来事をあげてくるのでリアリティがあり社会の圧力?が真理恵の人生に与える影響が上手く表現されていた。
真理恵の死後に出てくる医者と看護師に真理恵の実際の人生とはかけ離れた感想を持たせたところが現実的で面白かった。いや、面白かったとは言わなかったんだけど彼の言葉を思い出せない。😅
そして全体の脚本としては今流行りの自己啓発がメインなので、同じ自己啓発ならここにもっとあっと驚くような目新しい視点が欲しかった。
他にもたくさんあるので本当は僕が文章で書きたいところだけど時間かかるからなーと言ってました。
彼らの感想を聞いていて感じたのは真理恵が10年後の真理恵に語りかけられて考えたこと、私がスーパーバイザーさんに問われて40代後半で考えた自分の幸せは何かを彼らはすでに日々考えているという驚きでした。
いや、日常会話では知っていました。
けれどこうして感想として耳にする中で改めて認識したのです。
それは彼らが既存の豊かさや社会が崩壊していく中で育ってきたこと、ひかれたレールの上を何も考えずに歩んでも、自分の幸せも喜びも見えないことを既に感じているからです。
崩壊しきってしまえば立ち上がるしかないから光が見えてくるけれど、崩壊していく過程では暗闇しか見えずしんどいです。彼らは物心ついた時からそんな社会で生きてきているのだ、だから誰に問われなくても自ら自分にとっての幸せを考えるしかないのだと知りました。
この時代に生まれ育つのは大変だしそれだけで子どもたちは凄いなと感じると同時にこの舞台の中のセリフが蘇ります。
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